日本国を愛する日記

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理解に苦しむ韓国海軍の軍事力整備 …なぜ北朝鮮相手にイージス艦が必要なの?

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(2007年 韓国初のイージス艦 「世宗大王」 の進水式

理解に苦しむ韓国海軍の軍事力整備
なぜ北朝鮮相手にイージス艦が必要なの?

韓国軍のチグハグな軍事力整備
欲しがる自衛隊の「ガム」
基本的に韓国軍は、北朝鮮に対して備える事が第一であるはず。本来ならば陸軍、空軍に力を入れるべきであろう…にもかかわらず不必要な海軍力整備を行っている。

予算が余ってしまって使い道に困っているというなら別だが、現状の韓国陸軍、空軍は北朝鮮軍に対抗できるだけの実力を有しているとはとても言えない。

このような現状にあるにも関わらず、理解に苦しむ海軍力増強を実施している…その韓国海軍の軍事力整備を解説したい。


チグハグな兵器体系
そもそも韓国海軍とは、沿岸海軍である…韓国のEEZ排他的経済水域が日本の10分の1だ。その韓国海軍が1995年に外洋海軍化構築構想を策定したのだ。

いったいどこと戦う気なのだろう?…大いに疑問である。


不必要で高価なイージス艦
しかも使いこなせていない現実
2008年以降、韓国海軍はイージス艦を2隻を就役させた。3隻目が試験運用中だが、海上自衛隊と同じ6隻態勢を目指すとの情報もある。

しかし、軍の成長過程には段階がある…韓国軍の踏んできた段階は、速さといい順序といい破天荒が際立つ。

海上自衛隊は軍艦大和や大型航空母艦を建造・運用したDNAを受け継ぎ、敗戦後の50年代前半以降、外洋海軍を目指し堅実・着実に装備を積み上げた。

海国・日本でさえ、70年代後半よりイージス艦研究が進められ、87年に政府了承、90年にようやく起工にこぎ着けた。

地球は丸いため、遠方・低高度で襲来する敵航空機・ミサイルの発見には、イージス艦のレーダーがいかに優秀でも限界がある。

従って 「イージス艦隊」 の索敵→情報共有→迎撃分担などは、自軍と一部同盟軍の早期警戒管制機AWACS早期警戒管制機)や軍事衛星、他の水上艦や潜水艦とのリンクを前提とする。

韓国空軍で早期警戒管制機AWACSより劣るAEW&C)導入計画が始まるのはイージス艦導入決定5年後の2000年…機種決定も起工1年9カ月後の2006年。

イージス艦はAEW&C(実戦配備は12年)の情報が4年間もないまま運用された。…それだけではない、当初の情報共有はAEW&C以外、一部フリゲートや空軍の戦闘爆撃機F15Kと防空統制施設のみという、非常に限られた連接だった。

F15Kも4年近く、AEW&Cなしでの運用を強いられた。イージス艦やF15Kという高性能兵器は、真骨頂である 「他の兵器の耳や目の活用」 という利点を活かせぬ 「宝の持ち腐れ状態」 にあった。

もっともイージス艦や四世代戦闘機にコストを掛け過ぎ、イージス艦は今も、はるかに性能の劣る随伴艦と艦隊を構成する。


ハコモノ豪華主義」
北朝鮮相手になぜ潜水艦が必要なの?
韓国軍が立体的かつ効果的運用ができぬのは、導入の順番を無視して 「豪華なハコモノ」 に目が行ってしまう 「伝統」 故、従って著しくバランスを欠く兵器体系・編成と成り、戦略目標や作戦コンセプトも不明。

中国・北朝鮮軍ですら分析可能、任務の重心をどこに置くかも判然としない…韓国軍自体、分かっていないとの説さえあるほど混乱している。

数多(あまた)ある具体例の中からもう一つ、韓国海軍の対北作戦海域の多くは狭い浅海で小島や岩礁だらけ。

相手(北朝鮮)は、1800トン級ではあるが半世紀以上前の実力しかない潜水艦をはじめ小型潜水艦や潜水艇、中小水上艦艇である。

しかし韓国海軍は、1800~1200トン級のドイツ系潜水艦を12隻現有(さらに6隻追加取得)、2030年までに3000トン級を9隻も追加配備する。

主任務が対水上か対潜水艦なのかも不明だが、後者であれば、ここでも宝の持ち腐れ現象が起きている。

潜水艦というのは、哨戒機や海底施設型音響監視システム、駆逐艦などとの連携が不可欠だが、そちらの戦力は整備済みとは言い難い。

日本の5分の1のGNPにもかかわらず 「ハコモノ豪華主義」 に支配され、部品の調達や訓練時間の確保もままならない。

かくして陸海空軍の別なく、自衛隊では理解不能稼働率に加え、珍奇な故障や事故が続発している。


反日ゆえの無駄使い?
昨今の韓国高官・上層部指導者たちの言動を鑑み考えると単に ”日本に負けるな” … ”日本が持つなら我々も” という考えでこのような無駄使いとしか思えない軍事整備をしていると解釈せざるを得ない。

韓国も経済的に厳しい状況だ、とても余裕があるとは思えない…感情に流されず、目の前の現実(対北朝鮮)に目を向け、力を注いではいかがだろうか。

小欄は40カ国近い軍隊を観てきたが、なぜか“哀愁”漂う軍隊は韓国軍をおいて他にない。
(政治部専門委員 野口裕之 SANKEI EXPRESS